2025年09月13日
リセット
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建物の寿命を左右すると言っても過言ではない、コーキングと変成シリコン。
一見どちらも似たような役割を果たすように見えますが、実はその特性や用途は大きく異なります。
適切な材料を選ばなければ、せっかくの施工も台無しになりかねません。
建物の防水性や耐久性を高めるためには、それぞれの材料の特性を理解し、適切な選択を行うことが不可欠です。
そこで、この記事ではコーキングと変成シリコンの選び方を、建築のプロフェッショナルの視点から解説します。
コーキングと変成シリコンの耐久性は、使用される素材や環境によって大きく異なります。
一般的に、変成シリコンの方が耐久性が高いとされています。
変成シリコンは、シリコン樹脂にポリマーなどの成分を配合することで、耐候性、耐水性、耐老化性などを向上させています。
一方、コーキングは、種類によって耐久性に差がありますが、変成シリコンと比較すると、経年劣化によるひび割れや変色が起こりやすい傾向があります。
特に紫外線に弱いため、直射日光の当たる場所では劣化が早まります。
具体的な耐久年数については、使用する製品や環境条件によって大きく変動するため、メーカーの推奨事項を確認することが重要です。
しかし、一般的に変成シリコンの方が、10年以上と長期に渡る耐久性が期待できます。
一般的に、変成シリコンの方がコーキングよりも価格が高いです。
これは、変成シリコンに使用される材料が高価であること、そしてより高度な技術を用いて製造されているためです。
しかし、耐久性の高さや施工後のメンテナンスコストを考慮すると、必ずしも高価な変成シリコンがコストパフォーマンスが悪いとは限りません。
短期的にはコーキングの方が安価ですが、長期的には変成シリコンの方がコストを抑えられるケースも少なくありません。
それぞれの価格を比較する際には、単価だけでなく、耐久性やメンテナンスコストも考慮して総合的に判断することが重要です。
コーキングと変成シリコンは、それぞれ異なる素材と特性を持っています。
コーキングは、主にアクリル系、ウレタン系、シリコーン系など様々な種類があり、それぞれの特性によって用途が異なります。
アクリル系は価格が安く、手軽に使用できますが、耐久性は低い傾向にあります。
ウレタン系は伸縮性に優れ、ひび割れに強いのが特徴です。
シリコーン系は耐候性、耐水性に優れていますが、価格はやや高めです。
変成シリコンは、シリコーン系コーキングにポリマーなどの成分を配合することで、さらに耐久性や性能を高めたものです。
そのため、耐候性、耐水性、耐老化性、耐薬品性など、あらゆる面で優れた特性を備えています。
特に、シーリング材としての性能を求める場面では、変成シリコンが選ばれることが多いです。
それぞれの素材の特性を理解した上で、適切な材料を選択することが重要です。
コーキングの種類は、用途によって適切なものを選択する必要があります。
例えば、浴室など水回りでは、耐水性に優れたシリコーン系コーキングが適しています。
外壁など、紫外線にさらされる場所では、耐候性に優れたウレタン系やシリコーン系コーキングが好ましいでしょう。
また、伸縮性が求められる場所には、ウレタン系コーキングが適しています。
それぞれのコーキングの特性を理解し、使用する場所の環境条件を考慮して適切な種類を選びましょう。
施工前に、メーカーの推奨事項を必ず確認してください。
コーキングの施工は、適切な方法で行うことで、その耐久性や性能を最大限に発揮できます。
まず、施工前に古いコーキングを完全に除去し、表面を清掃することが重要です。
次に、プライマーを塗布することで、コーキング材の密着性を高めます。
コーキング材を充填する際には、ヘラなどを使用して、均一に、そして気泡が入らないように注意深く施工します。
最後に、表面をきれいに仕上げることで、美観と耐久性を向上させることができます。
これらの工程を適切に行うことで、コーキングの寿命を延ばすことができます。
変成シリコンは、その優れた特性から、様々な用途に使用できます。
特に、耐久性や耐候性が求められる場所、例えば外壁の目地やサッシ廻りなどには最適です。
また、水回りや浴室など、常に水に濡れる場所にも使用できます。
変成シリコンを選ぶ際には、使用する場所の環境条件を考慮し、適切な種類を選択することが重要です。
メーカーの推奨事項を確認し、適切な製品を選びましょう。
変成シリコンの施工も、コーキングと同様に、適切な方法で行うことが重要です。
古いシーリング材の除去、表面の清掃、プライマーの塗布といった工程は、コーキングと同様です。
変成シリコンは、伸縮性が高いため、施工の際には、適切な圧力で均一に充填することが重要です。
また、表面をきれいに仕上げることで、美観と耐久性を高めることができます。
施工後、十分に乾燥させることも、耐久性を高める上で重要なポイントです。
コーキングと変成シリコンは、それぞれ異なる特性を持つため、用途に応じて適切な材料を選択することが重要です。
耐久性、価格、素材と特性を比較検討し、使用する場所の環境条件を考慮して選びましょう。
適切な施工方法を理解し、丁寧に作業を行うことで、建物の耐久性と美観を維持することができます。
本記事が、建築のプロフェッショナルの皆様にとって、コーキングと変成シリコンの適切な選択と施工に役立つことを願っています。
それぞれの製品のメーカー推奨事項を必ず確認し、安全に作業を進めてください。
長期的なコストパフォーマンスも考慮に入れ、最適な選択をしてください。
当社は、奈良県を拠点に20年以上の歴史を持ち、累計施工件数は1,500件以上。
地域密着型のサービスを提供し、地元のお客様からの信頼を集めてきました。
塗装・防水工事の専門店として、細部にまでこだわった施工を実施し、高品質な仕上がりを実現しています。
また、アステックペイントなどの高性能塗料を使用し、長期間にわたる耐久性を提供していますので、ぜひ初めての方もお気軽にお問い合わせください。。