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火災保険適用外!知っておくべき注意点と具体例についてわかりやすく解説します
2025.09.12
お役立ちコラム
火災保険は、私たちの大切な家を守る頼もしい存在です。
しかし、どんな場合でも保険金が支払われるとは限りません。
思わぬ事態で保険が適用されず、多額の費用負担を強いられるケースもあるのです。
いざという時に備え、火災保険の適用除外事項を正しく理解しておくことは、非常に重要です。
この記事では、火災保険が適用されないケースについて、特に曖昧になりがちな「重大な過失」を具体例を交えて解説します。
火災保険が使えないケース
経年劣化による損害
建物の老朽化による損害は、火災保険の対象外です。
例えば、屋根の腐食や雨漏り、壁のひび割れなどが経年劣化によるものと判断された場合、保険金は支払われません。
これは、火災保険が「不測かつ突発的な事故」を対象とするためです。
日々のメンテナンスを怠り、経年劣化を放置することで発生した損害は、残念ながら補償の対象外となります。
定期的な点検や修繕を行い、建物の状態を良好に保つことが重要です。
地震・噴火・津波による損害
地震、噴火、およびそれらによって引き起こされた津波による損害は、通常の火災保険ではカバーされません。
これらの自然災害による損害を補償するには、火災保険とセットで地震保険への加入が不可欠です。
地震保険は、地震、噴火、またはそれらによる津波によって発生した建物の損壊、埋没、流出などを補償します。
火災保険の保険金額の一部を上限として、地震保険の保険金額が設定されます。
免責金額の適用条件
火災保険には、免責金額が設定されている場合があります。
免責金額とは、保険金が支払われる際に、契約者が自己負担する金額のことです。
免責金額以下の損害が発生した場合、保険金は支払われません。
免責金額には、フランチャイズ方式と免責方式の2種類があります。
フランチャイズ方式では、免責金額(例えば20万円)未満の損害は全額自己負担、免責金額以上の損害は全額保険金が支払われます。
一方、免責方式では、損害額から免責金額が差し引かれた金額が保険金として支払われます。
契約時に免責金額の有無や方式を確認し、理解しておくことが重要です。

重大な過失とは何か
過失の程度と保険適用
火災保険では、契約者や同居家族の故意または重大な過失による損害は、保険金の支払対象外となります。
ここで重要なのは「重大な過失」の定義です。
これは、一般的に「少しの注意を払っていれば防げたはずの過失」と解釈されます。
つまり、単なる不注意ではなく、著しい注意欠如による過失が「重大な過失」に該当する可能性が高いということです。
重大な過失の具体例
では、具体的にどのようなケースが「重大な過失」と判断されるのでしょうか。
例えば、てんぷら油を火にかけたまま放置して火災が発生した場合、あるいは危険性を認識しながらもたばこを吸い続け、火災の原因を作った場合などは、重大な過失に該当する可能性が高いとされています。
これらのケースは、わずかな注意を払うことで容易に防げたはずの事故であるためです。
故意との違い
「重大な過失」と「故意」は、明確に区別されます。
「故意」とは、損害発生を意図的に引き起こした行為を指します。
例えば、保険金を得るために故意に放火した場合などは、明らかに故意に該当します。
「重大な過失」は、故意とは異なり、損害発生を意図していなくても、著しい注意欠如によって損害が発生した場合を指します。
両者の違いは、損害発生への意図の有無にあります。

火災保険の適用除外事項
契約内容の確認
火災保険の適用除外事項は、契約約款や重要事項説明書に詳細に記載されています。
契約時には、これらの書類をしっかりと確認し、内容を理解することが大切です。
特に、適用除外事項については、しっかりと目を通し、疑問点があれば保険会社に質問するようにしましょう。
契約後にトラブルを避けるためには、契約内容を十分に理解することが不可欠です。
保険金請求の手続き
損害が発生した場合、迅速かつ正確な保険金請求手続きが必要です。
保険会社に連絡し、損害状況を報告し、必要な書類を提出する必要があります。
手続きの流れや必要な書類は、保険会社によって異なる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
また、写真や動画などの証拠資料も準備しておくと、スムーズな手続きに繋がります。
専門家への相談
火災保険に関するトラブルが発生した場合、専門家に相談することも有効な手段です。
弁護士や保険代理店などに相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。
特に、保険金の支払いが拒否された場合などは、専門家の意見を聞くことで、解決策を見つけることができる可能性があります。

まとめ
火災保険は、さまざまなリスクから住宅を守ってくれる重要な保険ですが、経年劣化や地震・噴火・津波などの自然災害、故意や重大な過失、免責金額以下の損害などは、保険金の支払対象外となる場合があります。
「重大な過失」は曖昧な部分も多いので、日頃から注意深く生活し、火災予防に努めることが重要です。
契約内容をしっかり確認し、不明な点は保険会社に問い合わせるなど、いざという時に慌てずに済むよう、事前に準備しておきましょう。
そして、トラブル発生時には、専門家のサポートも検討することをお勧めします。
保険金請求の手続きも複雑なため、必要に応じて専門家の力を借りることも有効な手段となります。
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